応用コースの学習・教育目標
応用コースでは,前項の目的達成のため,「物質」,「エネルギー」および「情報」に関する3分野の教科目が機械工学の基盤をなすものとして捉え,これらの分野においてバランスのとれた自律的な知識と能力を備えた機械技術者・研究者の育成を目指します.本コースのプログラムでは,次の(A)から(H)の8つの学習・教育到達目標を揚げ,これらを習得することを目標とします.
- 学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける.
- 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力
- 技術・工学が地球環境に与える負荷を十分認識できる基礎的知識と応用能力を習得する.
- 技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす意味」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する.
- 技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する.
- 力学の基礎,材料力学,熱力学,流れの力学の基礎
- 多く (17科目以上) の専門科目の習得
- 機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する.
- 基礎的な数学の知識
- 実験データの分析能力
- 情報リテラシの習得
- 自然現象をモデル化し、シミュレーションする能力
- 科学的および工学的に思考し,与えられた制約の下で計画的に技術・科学論文を作成して表現できる能力を身につけ,さらに,総合的な観点から自主的,継続的に学習が持続できる能力を身につける.
- 技術・科学論文の作成能力
- 自ら継続的に学習する能力
- 技術的な討議や情報交換等のコミュニケーションが行える知識を習得する.
- 日本語による技術者としてのコミュニケーション能力
- 英語による基礎的なコミュニケーション能力
- 応用・体験教育科目において,自分と他者の役割を理解し,チーム目標の達成のために行動する.
以上に示す機械機能工学科の定めた学習・教育到達目標(A)~(H)が,前項で示したJABEEの求める(a)~(i)の知識・能力に関する項目を,主体的に含んでいる場合は◎印,付随的に含んでいる場合は○印として対応させたものが表1になります.
(a) | (b) | (c) | (d) | (e) | (f) | (g) | (h) | (i) | |||
(1) | (2) | (3) | |||||||||
(A) | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ||||||
(B) | ◎ | ||||||||||
(C) | ○ | ◎ | |||||||||
(D) | ○ | ○ | ◎ | ○ | |||||||
(E) | ◎ | ◎ | ○ | ||||||||
(F) | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
(G) | ◎ | ||||||||||
(H) | ◎ |