2010年度 エネルギー・環境技術研究室 研究テーマ


ヒートパイプに関する研究


多成分アルコール混合溶液の表面張力の測定


通常の液体は温度上昇に伴い表面張力値は減少することが知られています.一方,ある特定アルコール水溶液の表面張力値は,温度が上昇すると逆勾配を示す測定結果が報告されています.この表面張力の異常現象に関するより詳細な測定を実施し,その現象のモデル化が本研究の目的です.現在までに他の研究機関を含めて得られた測定結果には誤差が大きく,本研究室では濃度差が均一となる懸滴法による装置改良を行うことにより,より高精度の測定を目指しています.この研究対象のアルコール水溶液は,宇宙用多成分ヒートパイプの研究に使用すると高性能化が期待できるものです.

 



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