2010年度 エネルギー・環境技術研究室 研究テーマ


ヒートパイプに関する研究


多成分溶液による宇宙用ヒートパイプの開発


微小重力環境下(すなわち宇宙基地など)で利用する超軽量ラジエターの開発が目的です.特定アルコール水溶液を作動媒体として使用すると,マランゴニ効果による液帰還ウィックレスヒートパイプが可能となります.その質量は現在の宇宙用装置の約1/10となることが期待されます.現在までに,航空機・落下塔を用いた低重力下の実験を実施しています.しかしマランゴニ効果(特に濃度差マランゴニ効果)によるヒートパイプ内液帰還現象は十分評価されていません.現象解明のため,ヒートパイプ濃度分布を直接抽出して測定する実験,光ファイバーで測定する実験を実施しています.また,2波長干渉計を用いた濃度・温度場の測定による成果を収めています.

 



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